先日美容院に行った際に、
いつもの美容師さんに
最近テレワーク中でほとんど家にいるから
髪を結んでいることが多いけれど、
オイルやワックスなど髪の毛に
何かを塗った方がよいか聞いたところ、
「紫外線も髪が痛んだり、白髪の原因に
なるから塗った方がいいですよ。
特に夏は紫外線が強いから、
ちょっとした時間でもダメージ受けるし、
できればUV効果のあるのがいいですね。」
とのことでした。
家にいるとはいえ、洗濯物を干したり
近所に買い物に行ったりするわずかな時間も
紫外線は髪にダメージを与えるそうです。
夏の海水浴や冬のスキーを考えても
紫外線が髪に悪いのはわかりますが、
紫外線が白髪が増える原因になるなんて
知りませんでした。
お話を聞くと、頭皮とかメラニンが
関係しているそうです。
メラニン色素といえば、
白い肌を台無しにする黒や茶色のシミを
連想しますが、
そういわれてみると
白髪は元々黒い髪が白くなってしまうのだから
色の変化ということで、
メラニンが関連していても何の不思議もないですね。
紫外線対策というのは、
お肌だけではなく
髪の毛や頭皮にも必要なようです。
知っておきたい紫外線と白髪の関係
白髪の悩みを抱えていませんか?
紫外線はシミやシワの原因になるだけでなく
白髪の原因にもなるなんてご存知でしたか?
私は知りませんでしたが、
それを聞いて「髪の毛にも紫外線対策を
しなければ!」と思いました。
4~5年前から白髪を発見するようになり、
年齢の割にはかなり少ないのですが、
最近はこめかみや前髪のあたりに増えて来た
ような気がして、
髪の毛をアップにする時に少し気になります。
なぜほんのわずかな白髪でも気になるかと
言えば、見た目の問題でしょう。
シミやシワはもちろんですが、
白髪は見た目年齢を大きく左右します。
ある美容雑誌のアンケートで
「相手の年齢がわからないとき、
どこで判断しますか?」という問いに対し
1位 白髪
2位 しわ
3位 しみ
という結果を見たことがあります。
若白髪で10代から白髪が目立つ人もいますが
たいていは白髪=加齢という印象が強いので
性別や年齢に関わらず
白髪に悩む人が多いのではないでしょうか。
ロマンスグレーに到達すると
それはそれでとても美しいのですが
そこに行きつくまでは長い道のりです。
白髪の主な原因は?
白髪は遺伝的なものもあり、
10代から白髪が生えている「若白髪」の人は
遺伝的な要因が強いと言われます。
私の中学時代の友達は
中2にしてすでに白髪に悩んでいました。
お家に遊びに行ったときに
お母様のおかっぱ頭が真っ白だったのは
かなり衝撃でした。
おそらく当時まだ30代だったと思いますが、
若くても白髪の人もいるんだなぁと
初めて知りました。
なかにはそのような人々もいるので
一概に白髪=加齢とも言えませんが、
一般的には30~40代から
白髪に悩み始める方が多いようです。
白髪の原因として以下が挙げられます。
- 加齢によるメラニンの減少
- ストレス
- 紫外線
- 栄養不足
- 活性酸素(過酸化水素)の蓄積
- 成長ホルモンの減少
- 寝不足など生活習慣の乱れ
メラニンが減少するとなぜ白髪が増えるの?
白髪ができるメカニズムを簡単に説明すると
下記のとおりです。
髪の毛はメラニン色素によって色付けられます。
メラニンを作る細胞はメラノサイトです。
食物に含まれるアミノ酸の一種である
チロシンという物質が
他の分子と反応して変化し、
メラノサイトでメラニンが作られます。
加齢によりメラニン色素が減少して来ると
髪に色付けできないため
白髪となってしまうのです。
ですから白髪の直接的な原因は
「チロシンの摂取不足」
「メラノサイトの機能低下」
の2つとなります。
ですから、メラニン色素減少による
白髪の増加を予防するなら
チロシンの摂取を増やし、
メラノサイトの機能を上げればよい訳です。
具体的に、チロシンの摂取を高めるには
チロシンを多く含む食べ物を
積極的に取り入れ、
栄養のバランスを考えた食事に
改善することです。
チロシンの含有量が他と比べて高めなのが
- チーズ
- アボガド
- バナナ
- 大豆製品
などです。
リンゴもチロシンを含んでいる果物なので
切ってそのまま置いておくと
チロシンが空気に触れて酸化し、
メラニン色素が生成されるため
茶色に変色してしまうそうです。
しかし、逆にチロシンから
メラニン色素が生成される訳ですから
チロシンを摂取しすぎると
シミができやすくなるという
弊害も起きてしまいます。
チロシンに限らず、
食事は栄養のバランスが大切ですね。
メラノサイトの機能を上げるには
体内の活性酸素(過酸化水素)を分解できる
ように酵素を増やすことです。
銅や亜鉛が役立つそうです。
また、ミネラルやビタミン、カルシウム、
ヨウ素(ヨード)を多く含む食品が
メラノサイトにおけるメラニン生成を
助けてくれるそうです。
- 海藻類(ひじき、わかめ、のりなど)
- ゴマ
- 小魚
- 小松菜
そしてその色付けには成長ホルモンの
助けが必要です。
ストレスが多ければ体内の活性酸素は増え、
成長ホルモンの分泌は減ります。
食生活だけでなく、
日々の生活全体を整えることが大切です。
紫外線で白髪が増えるのはなぜ?
メラニンと白髪の関係がわかったところで、
紫外線と白髪の関係はどうでしょうか。
そもそも生まれたての髪の毛はすべて
「白髪」だそうです。
つまり、まだ無着色の状態とのこと。
メラノサイト=色素幹細胞が
色素細胞を作り出し、
色素細胞がメラニンを作ることで
髪に色が付きます。
でも、加齢によって色素幹細胞が
損傷を受けてなくなってしまい、
メラノサイトの機能が低下するために
メラニン生成が出来なくなり、
髪の毛に着色できないという訳です。
本当に人間の身体というのは
神秘に満ちています。
そして、加齢の他に
色素幹細胞を損傷してしまう諸悪の根源が
紫外線なのです!
紫外線がメラノサイトを傷付けてしまう
ことで、メラニンが生成できなくなるので、
紫外線で白髪が増えるといわれる理由です。
紫外線予防が必要なのは髪の毛、それより重要なのは頭皮
誰もが知っているとおり、
日焼けをすると
髪の毛がパサパサになりますよね?
つまり、髪の毛に紫外線が当たると
髪が痛みます。
実はあまり気付いていない人が多いのですが
紫外線からのダメージが
髪の毛より深刻なのは「頭皮」なんです。
当たり前すぎて普段あまり意識しませんが、
髪の毛は頭皮から生えます。
頭皮が健康なら、
健康な髪の毛が生えますが、
紫外線で頭皮が日焼けすると
メラニンを生成する
メラノサイト=色素幹細胞まで
ダメージを受けてしまい
健康な黒髪が生えなくなるのです。
髪の毛に隠れているから油断しがちですが、
頭皮は直射日光に当たる面積が広いため
紫外線のダメージを
まともに受けてしまいます。
夏はもちろんですが、
紫外線が強くなる春以降は
日傘や帽子を積極的に使いましょう。
白髪予防のために、髪の毛にも頭皮にも
紫外線対策が必要です。
ちなみに、頭皮のマッサージは
白髪防止にも有効ですよ。
私にこの情報を教えてくれた
いつもご指名の美容師さんは
ヘッドスパが上手なので通っています。
もう10年以上美容院へ行く楽しみは
ヘッドスパ(頭皮マッサージ)なので
あまり考えたことがありませんでしたが、
白髪があまりないのは
ヘッドスパ好きのおかげかもしれません。
まとめ
紫外線か~。男性でも30代位になると白髪が目立つ人もいるよね。メラニン色素が深く関係しているのも納得!
メラニン色素というとシミを連想しちゃうけど、白髪予防にとってはとても大切な働きをしているのね。紫外線はお肌の大敵だからUVは気を付けているけど、白髪を増やす原因になるなんてますます紫外線予防に力を入れたくなったわ。