花火好きなら誰もが憧れる「日本三大花火大会」。
その中でも長岡花火大会は断トツの知名度と圧倒的な魅力で
「一生に一度は観たい!」と願い続けている人も多いはず。
私も花火が大好きで、東京都内の花火大会はほぼ全制覇。
神奈川、埼玉、千葉は数か所、
熱海の花火大会には4~5回(特に冬が好き)行ったものの
長年憧れていた長岡花火大会はハードルが高くて
これまで行くことができませんでした。
個人手配の労は惜しまないタイプですが、
「チケット」「交通」「宿泊」という3つの高い壁があり
何度も挫折して、ここ数年はチャレンジすらしていませんでした。
しかし、ついに2025年夏、
長年の夢を叶えることができました!
偶然でしたが、
戦後80周年という節目の年で感動倍増。
これまで長岡花火大会の壁になっていた
過去の問題をすべて解決してくれる、
私にとっては最高の「東京発ツアー」を見つけて
大大大満足の夏の思い出となりました。
いつかきっと!と長岡花火大会に憧れている方に
自分にぴったりな東京発ツアーの選び方をお知らせします。
そもそも長岡花火大会の何がすごいの?3つの魅力
日本全国各地で開催される花火大会の中で
なぜ長岡花火大会はこれほどまでに人気があり知名度が高いのか?
毎年8月になるとニュースとしても扱われるので
映像を見たことがある方も多いでしょう。
あの数秒で人々の心を掴み、
「長岡花火大会に行ってみたいな。」と思わせ
実際に全国から人々を集める長岡花火大会の魅力を3つPickupしてみました。
慰霊・復興・平和への祈りが込められた物語
花火大会というと夏のビッグイベント、
楽しいお祭りのような印象が強いかもしれません。
でも長岡花火大会は違います。
公式サイトでは「長岡まつり大花火大会」が正式名で
確かにお祭りはお祭りですが、
エンターテインメントとしての花火大会ではありません。
ただの娯楽ではない、背景にあるストーリーが
人々を感動させるのだと思います。
その歴史は古く、起源としては1879(明治12)年。
1945(昭和20)年8月1日に長岡空襲で
まちの8割が焼き尽くされ、1,489名が犠牲になりました。
翌年には長岡復興祭を開催し、翌々年には花火が復活、
3年後に8月1日が慰霊の日となり、
2日、3日が花火大会の日となったそうです。
戦後の大変な中、それらを次々と実現させてきた
長岡の人々の苦労はいかほどだったでしょう。
地元への愛情、犠牲になった人々への鎮魂のメッセージ、
復興、平和への強い想いを感じます。
実際に今回長岡花火大会を鑑賞して、
これまで観てきた花火大会とは一線を画すと感じました。
花火はどれも素晴らしいのですが
派手で華々しいというよりは、
神聖でどこか厳かなレクイエムの花火という印象でした。
視界に収まらない大迫力
会場に着いて驚いたのは、
広々としたパノラマ環境です。
都内の花火大会でも河川敷から観る花火が好きですが、
信濃川の川幅が広すぎてびっくり。
向こう岸が遥か彼方に感じられました。
目が顔の横についていないと
一度に全部鑑賞できないほどの大スケール!
視界を遮る障害物がないので、
名物の正三尺玉(しょうさんじゃくだま)も
全体がすべてクリアに見えて大迫力に圧倒されます。
個人的に大好きなスターマインは何種類もあり、
超大型のスターマインも大パノラマで満喫でき
その素晴らしさに何度も歓声を上げました。
大迫力の花火とは対照的に
打ち上げ前のファンファーレがキュート。
花火を紹介するアナウンスもアットホームで
ほのぼのした雰囲気なのも
長岡花火大会ファンを増やす一因だと感じました。
ご参照:公式サイト 長岡まつり大花火大会を「より」楽しむためのマメ知識
音楽と一体になった芸術性
何といっても現在長岡花火大会を象徴するのは
復興祈願花火フェニックスでしょう。
近年音楽にのせて花火を打ち上げる
芸術性の高い花火が増えてきましたが、
フェニックスはメッセージ性が高く
長岡花火大会のストーリーも相まって
深い感動が味わえます。
これまで花火に感動すると
鳥肌が立ったのですが、
復興祈願花火フェニックスは
胸が熱くなり、自然と涙があふれてくるような感動でした。
私も無意識に「泣きそう」と言葉が漏れましたが
周りからも「泣ける~」「涙が出てきた」という声がちらほら聞こえました。
花火師のみなさんも素晴らしいですが、
演出家の方の力もすごい!
多くの芸術家たちの共演により
五感で感動を味わえる芸術性の高い作品が堪能できます。
なぜ個人手配は難しい?ツアーに参加すべき3つの理由
上記のように魅力あふれる長岡花火大会は
毎年大人気で、東京から個人で行くのは少々困難です。
正直私は団体ツアーより個人旅行が好きですが、
長岡花火大会は断然ツアーが良いと思います。
【理由1】観覧席チケットの争奪戦が熾烈すぎる
観覧席は全席有料です。
長岡市民先行販売の後
一般販売が行われますが、抽選です。
チケット販売スケジュール等
マメに情報収集しておく必要がありますが、
そもそも当選しなければアウト。
一般販売は毎年即完売。
残席状況により先着インターネット販売や
公式再販売が行われますが、
抽選の倍率も非常に高いのが現実です。
つまり、ツアーなら観覧席が必ず確保されている
点が最大のメリットです。
また、旅行会社の観覧席は良い席が多いです。
昨年個人で敗者復活によりチケットを手に入れた友人は
会場の一番端っこで花火全体が見えなかったそうです。
【理由2】交通手段の確保が困難、帰りは大混雑
東京から個人的に長岡花火大会に行く場合は
おそらく交通手段は新幹線になると思います。
開催日は両日ともに新幹線の臨時便も満席になります。
観覧席チケットと同様に、
東京からの新幹線往復チケットを確保するのは至難の業です。
私の友人は会社を休んで
新幹線往復チケットを購入することができましたが、
最終便に乗り遅れると当日東京まで帰れないため
花火のフィナーレまで会場に残ることができず
途中で席を立ち、
駅までの道も大混雑で汗だく、
帰りの新幹線車内も大混雑でごった返していて
自分の指定席に他人が座っていてひと悶着あり、
せっかくの花火の感動が少し薄れたとのことでした。
ツアーなら交通手段も込みですので、
そのような労力や不快な思いはしなくてもいいでしょう。
【理由3】周辺ホテルの予約は不可能に近い
毎年8月2日、3日と決まっている長岡花火大会は
1年前から周辺ホテルが埋まっていることもあります。
長岡駅周辺のホテルは
ほぼ旅行会社で押さえられているので
個人で予約するのは不可能に近いでしょう。
長岡駅から電車に乗って行けるところなら
予約できるかもしれませんが、
花火大会が終わった後
駅までの道は混雑で約30分はかかります。
夜遅くまで電車が動いている都内とは違い
在来線や新幹線の最終便も気にしなければなりません。
長岡駅からホテルのある駅までどのくらいかかるか
逆算すると、最後まで花火が見られない可能性もあります。
花火が最後まで見られないのに
宿泊までする意味があるでしょうか?!
それなら新幹線でその日のうちに
東京に帰る方がマシかもしれません。
宿泊付きツアーなら
宿に関する不安ゼロで安心です。
少し離れたホテルでもバスで運んでくれて、
どんなに遅い時間の到着となってもゆっくり疲れが癒せます。
東京発ツアーの選び方!4つのチェックポイント
1.日程で選ぶ:「日帰り」vs「宿泊」
毎年開催日は8月2日、3日と決まっていますが、
年によって曜日は異なります。
仕事をしている方は早めに有給休暇を取得しておきましょう。
日帰りプラン:
費用を抑えたい、休みが取れない方向けです。
日帰り新幹線ツアーの場合、
東京着が遅い時間になりますので
帰宅が深夜になる点を考慮しておきましょう。
個人的には日帰り新幹線ツアーだと
花火大会を最後まで鑑賞できないのが
最大のデメリットだと思います。
花火大会の途中でツアー会社の旗に連なり
帰宅の途につくたくさんのツアー客の方を見ました。
日帰りバスツアーの場合は
早朝に東京に着くプランがほとんどなので
状況に合わせて工夫し、当日出社することも可能でしょう。
宿泊プラン:
予算と時間に余裕があるなら
宿泊プランがおススメです。
何といっても新潟に残り
じっくりと花火の感動の余韻に浸れます。
温泉宿プランも多数ありますし、
暑さと人混みで疲れた体を
早めに癒すことができます。
翌日に新潟観光や
東京への帰路途中の観光が楽しめる
多数のプランがあります。
2.交通手段で選ぶ:「新幹線」vs「バス」
新幹線プラン:
東京駅から長岡駅まで早くて快適ですが、
その分料金は高めになってしまうのは致し方ありません。
体力に自信のない方、バス酔いする方、年配の方、
翌日仕事が休めず、深夜帰宅になっても自宅で寝たい方におすすめです。
上記で述べたように、花火大会の最後まで鑑賞できない
可能性が高い点が要注意です。
バスプラン:
料金が安いので、
とにかく予算を抑えたい方向けです。
乗り換えなしで楽なのもメリットでしょう。
バスの停車位置により
花火会場まで歩く距離も駅利用より短いかもしれません。
移動時間は長いですが、寝ていれば着く手軽さと
花火大会を最後まで鑑賞できるのは嬉しいポイントです。
その他:
実は今回私が参加したのは
新幹線でもバスでもない貸切団体臨時列車の日帰りツアーでした。
3.観覧席の種類で選ぶ
「どの席がセットになっているか」
もツアー選びの重要なポイントです。
ご参照:公式サイト 観覧席 | 長岡花火 公式ウェブサイト(長岡花火財団)
長岡花火大会の会場はA会場とB会場に分かれます。
A会場は長岡駅側で右岸、
B会場は長岡インター側で左岸です。
駅から行く場合はA会場の方が近く、
歩く距離が短いと言えます。
混雑を加味すると約30分くらいかかります。
信濃川にかかる長生橋は長いので
B会場はその分歩く時間が長くなります。
新幹線ツアーを選ぶ場合は、
A会場の方が長く花火を鑑賞できるはずです。
旅行会社によって
どのあたりに観覧席を陣取っているか
ツアープランをよく見てください。
私はかなり中心に近い
ベストポジションのマス席で鑑賞できました。
ブルーシートが予想以上に大きくて
隣の人との距離が近いということはありませんでした。
長時間地べたに直接座るのがきつい場合は
イス席がおススメですが、
ツアー料金は少し高めに設定されている旅行会社が多かったです。
会場が広いのでそれほど差はありませんが、
花火により近いのは①マス席②ベンチ式マス席③イス席④ベンチ席となります。
トイレに近い席だと常に長蛇の列が伸びていて
少し落ち着きませんが、
それは会場に行ってみないとわからないかもしれません。
4.自分のこだわりポイントで選ぶ
たくさんのツアー案内を見て比較検討していると
どれも似ているものの微妙に異なる点が多々あります。
例えば、バスツアーで前の方の席が選べるとか
女性の一人参加の場合隣の席は必ず女性にしてくれる等々。
ずっと長岡花火大会に憧れていたけれど
一緒に行ってくれる人が見つからない場合
一人参加OKのツアーを選ぶとよいでしょう。
私が参加したツアーにも
一人で参加されている方が複数名いました。
最近は一人参加可のツアーも多いので気兼ねは不要です。
また、長岡花火大会は雨天決行ですが、
万一巨大台風等やむを得ない事情でツアー中止になった場合
どのタイミングで返金の有無が決まるのか等を
事前に確認することが大切です。
人が集まらないという理由での中止はないと思いますが、
「催行保証」も要チェックポイントです。
すでに催行保証が出ているツアーは
中止の心配が少なく安心です。
長岡花火の東京発ツアーがあるおすすめ旅行会社4選
JTB:
ネームバリューはピカイチ、
安心と信頼の最大手です。
質の高い宿泊施設や観覧席が期待できますが、
その分ツアー料金はかなりお高めです。
予算や時間に余裕がある方や
リッチな旅にしたい場合は最適です。
クラブツーリズム:
ツアーのラインナップが豊富で
同じツアーでも予算によって選べたり、
テーマ性のある面白いプランが見つかることも。
長岡花火大会以外でも
一人参加可のツアーが多数あり
一人参加を検討する方にもおススメです。
今回私は初めてクラブツーリズムのツアーに参加しましたが
長岡花火大会に協賛していることもあり
最高の席で花火鑑賞でき、その他ツアー全般大満足でした。
HIS:
比較的リーズナブルなプランが多いので
どちらかというと価格重視の方向けかもしれません。
そのため予約があっという間に完売となります。
良いなと思ったら即予約するのがおススメです。
A会場、B会場の他に
フェニックスエリア席のプランがあるのは珍しいと感じました。
花火大会のみのプランよりも
様々な観光セットプランが充実している印象でした。
四季の旅:
バスツアー専門で首都圏発着地が多く、
利便性が高いです。
私は一緒に行った友人がバスはNGだったので
選択肢外となりましたが、
ツアー料金がかなりお安めでドライバー2名運行、
B会場のベスポジ観覧席確保の3点が魅力的に感じました。
おひとり様参加が多いとの記載もあり、
一人参加を検討する方にもおススメです。
予約はいつから始まる?いつ頃までに予約すべき?
例年、各社のツアープランは春先(3月~5月頃)から
出始めるのが一般的です。
毎年予約開始日程は異なるため、
旅行会社によっては「公式サイトのメルマガ登録」や
「○○花火大会の発売開始連絡案内メール登録」等
情報共有してくれるサービスがありますので上手に利用しましょう。
春先が近づいたら、長岡花火大会の公式ホームページと
各社旅行会社のサイトをマメにチェックすることが必要です。
人気ツアーは発売後すぐに満席になるため、
「見つけたら即予約」が鉄則です。
複数のプランを比較検討したい場合は、
極力短い時間で決定し、
即予約を入れることをおススメします。
2025年の例ですが、私はGW中に会った友達に誘われて
帰宅後夜にツアーを比較検討し、友達の意見を乞い
翌日には予約を済ませました。
特にリーズナブルプランから満席になりやすいため
予算を抑えたい場合は、
ある一定期間予約に集中した方がよいかもしれません。
これで完璧!ツアー当日の注意点&持ち物リスト
ツアーは団体行動なので、
時間に遅れないことが最重要です。
特に、行きの出発時や帰りの集合時は
多くの旅行会社の集合場所が近くだったりして
人が多くて自分のツアーを探すのが一苦労です。
トイレも長蛇の列になりますので
往復の集合前にトイレに行く場合は早めに並び
ゆとりをもって集合時間に間に合うように注意してください。
各旅行会社でも案内があるかと思いますが、
2025年の実体験として持ち物については以下の印象です。
必須の持ち物
モバイルバッテリー、日傘、日焼け止め、雨具(雨天決行だが傘はNG)、冷たい飲み物、ゴミ袋
あると便利なもの
ウェットティッシュ、汗拭きシート、サングラス、ネッククーラー、薄手のクッション等の敷物、虫よけスプレー、虫刺されの薬、携帯用の小型ライト(首に掛けたり登山時に頭に付けたり等手をふさがないもの)、アイマスク
服装について
まだまだ暑い時期ですが
往復の乗り物の冷房が効きすぎている場合もあるので
羽織りものがあった方がいいと思います。
会場で隣に座った方が、昨年は夜肌寒くなって
上着を持ってきておらず震えたとのことでした。
天気や気温により少し冷えることがあるかもしれません。
私は都内の花火大会で複数回帰り際に
土砂降りの大雨に襲われたことがあります。
最近はゲリラ雷雨の激しさが増しているので油断は禁物です。
また、たくさん歩くため、
履きなれた歩きやすい靴がよいでしょう。
まとめ

長岡花火大会は日本三大花火大会に選ばれるだけあって、本当に最高だったよ!!!∞
今も自分で撮影した動画を時々再生しては感動してうっとりしてるくらい。
自分にぴったりな東京発のツアーを見つけて、ストレスフリーの素敵な旅ができて大満足。一生に一度は観る価値あるから来年行ってみて!行くならツアーがおススメだよ。

うらやましいなー。僕も長岡花火大会に行ってみたかったんだ。
車で行くと大変そうだし、仕事が忙しくて自分で手配するのは大変そう。
花火大会はツアーで行くのが楽そうだね。貴重な情報ありがとう。